看護師の人材不足の解消法として、病院側が3交代制から2交代制に転換することが挙げられます。3交代制と比べると、2交代制の方が休暇をまとめて取りやすいためです。
ただし3交代制から2交代制に変更した場合は以前よりも長時間の勤務になるため、看護師への心身の負担が増える可能性があります。そのため、2交代制になると以前よりも長時間の夜勤になるため、仮眠の時間を十分に確保する必要があります。
しかし、夜勤が可能な看護師を増やすのは難しいこともあるでしょう。そこで考えられる方法が、夜勤で働ける看護補助者を配置することです。
例えば、介護福祉士やヘルパー2級の資格を持つ人を看護補助者として多く採用し、夜勤の人材を確保する方法があります。
具体的には、3交代制の時に2名の看護師で夜勤をしていた場合、2交代制にする際は看護師3人と看護補助者1名を配置します。このような工夫によって、休憩1時間の他に2時間の仮眠を確保することができるでしょう。
看護補助者を配置する場合、病院と介護施設では身体介助のやり方や注意点が大きく違うため、その点を考慮しなくてはなりません。看護補助者が独自の判断で業務をせず、必ず看護師の指示を仰ぐよう徹底することが重要です。
そして看護師が指示や指導をするためには看護師と看護補助者の連携が重要になるので、両者に対して適切な教育を行わなければなりません。
もちろん、全ての看護師が3交代制から2交代への転換を希望するわけではありません。2交代制勤務を希望しない人に対しては、3交代制のままで働ける病棟への配置などを実施する必要があります。