シフトや配置基準を見直す

多くの医療現場で、人材不足が問題になっています。スキルアップを目指している人以外、職場の人間関係や激務に不満を感じるなど、マイナスな理由での転職や離職をする看護師が多いのが現状です。
誰しもが看護師になるために猛勉強してようやく手にいれた資格であるのにも関わらず、いとも簡単に見切りをつけてしまうのは、やはり働きにくさを感じる職種であるためでしょう。
看護師の働き方を改善しなければ今よりも一人ひとりの負担が大きくなり、さらに人材不足が深刻化するでしょう。

現場の看護師が職場に求めている改善として、まず柔軟なシフトや働き方が挙げられます。
子育てや親の介護などで働く時間が限られている人はもちろん、絶対に夜勤はしたくない、フレックスタイムで働きたいなど、人によって要望も様々です。ライフスタイルに合わせてシフトが入れられるようになると、自分には時間が合わないと諦めていた人も働きやすくなるでしょう。

残業が多く、長時間勤務を不満に感じているという声も多いようです。長時間労働を強いられるのは人手が不足しているためですが、結果的には仕事の効率を低下させたり、心身ともに悪影響を及ぼすことになります。そのため、パートやアルバイトなどで人材を確保し、一人ひとりの負担を少しでも和らげることが求められています。

また、看護師一人ひとりが受け持つ患者数が多く、きめ細かなケアができないという不満の声もあります。そのため、患者としっかり向き合える看護師の配置基準を取り入れることも大事です。
理想的な配置基準は7対1と言われています。ゆとりある配置基準は人材不足が解消しないことにはなかなか実現できないのが現状ですが、できるかぎりそれに近い配置基準を心がければ、看護師が辞めてしまう可能性を少しは防げるでしょう。
※配置基準についてはこのサイトで確認してください>>知っておこう!看護師の配置基準